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沖縄とハワイを結んだ豚の物語を「モモト」的に総力特集

2018年7月31日

沖縄の時代と世代をつなぐカルチャーマガジン「モモト」の2018年夏号が、現在、発売中。

今号の特集は、「ハワイ 虹のむこうの島へ」。沖縄とハワイは、単に沖縄県民の海外移住先というだけでない、また、世界のウチナーンチュ大会への参加が多いエリアというだけでない、強固な関係がある。

現ハワイ州知事であるデービッド・Y・イゲ氏が、今回、「モモト」のハワイ特集に寄せられたメッセージに、その理由が記されている。それは、「ハワイから沖縄に贈られた550頭以上の豚」。

沖縄戦後、決して自分たちも裕福ではないハワイに移住した沖縄の人たちから、多くの豚が贈られた。豚が沖縄の暮らしに欠かせないということと食料になるというだけでなく、残飯などが豚の餌となり、豚のフンが肥料になる循環が“経済の立て直し”につながると信じてのことであった。

この歴史的事実をもとに、多角的に検証していくのが「モモト」ならでは。

まずは、この豚の物語に動かされ、「ブタの音がえし」という恩返しプロジェクトを進めているミュージシャン・BEGINにアプローチ。ボーカルの比嘉栄昇が「ボーカルとして泣かないようにする気持ちを常に持っておかないと危ない歌」という、ハワイのフラと沖縄のエイサーを共に踊れる曲にした「ウルマメロディー」を作っただけでなく、豚と同数の楽器をハワイへ贈る「ブタの音がえし」への思いをリポートする。

BEGINの島袋優氏はインタビューの中で「食べ物もない時代。食べてしまったら一瞬で終わりだけど、耐えて2年後には県全体で何万頭にもしたと聞きました。(中略)豚を届けてくれた方々にも感謝だけど、受け取った人たちも未来のために増やした。それがすごいなと思いました」と両者の立場を賞賛。先人をリスペクトする心をエンタテインメントに昇華して今の世代に伝える、彼らの思いを4ページにわたって紹介している。

ほか、オアフ島で沖縄出身者が経営している店を紹介する「オアフガイド」、沖縄県立芸術大学とハワイ大学との文化交流を仕掛ける教授同士の対談、今号の表紙を飾った「豚をありがとう」の精神をアロハシャツで表現した大阪の「STUDIO D’ARTISAN&SA.」なども。

今回も「モモト」らしく、切り口鋭くハワイを掘り下げた特集号。ハワイと沖縄を結んだ550頭の豚の話をしっかりと記憶に刻み、後世につないでいきたいという思いを起こさせる1冊となっている。

「モモト」
発売中 1,080円(税込) 編集工房 東洋企画