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沖縄戦を綴る『ドキュメンタリー沖縄戦知られざる悲しみの記憶』がついに全国公開

2020年5月21日

日本で唯一の地上戦が行われた沖縄戦をドキュメンタリーで描く映画『ドキュメンタリー沖縄戦知られざる悲しみの記憶』が、7月25日(土)、東京・新宿K’s cinemaほか全国にて順次公開される。

『ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶』は、その当時を知る体験者、専門家の証言を中心に、米軍が撮影した記録フィルムを交えて上陸作戦から戦闘終了までを描く。

監督は、原発事故の悲劇を描いた山本太郎出演の劇映画『朝日のあたる家』で話題となった太田隆文氏。ナレーションは、1945年にソ連軍が侵攻してきた満州で弾を受け、麻酔なしに弾を取り出した体験を持つ俳優・宝田明と、ドラマ「青春ド真中!」などで女優として活躍し、「きのこ雲の下から、明日へ」を上梓した斉藤とも子が担当する。


斉藤とも子

当時、負け続けていた日本軍は本土決戦準備の時間稼ぎのため、沖縄を捨て石にした。十分な兵力と武器も送らず、米軍508,000人に対して、日本軍は116,400人。「1人が5人殺せば勝てる!」と精神論で戦を進めていく。

さらに足りない兵を補充するため、沖縄県民の14歳から70歳まで、徴兵されていない女性、子供、老人をも徴用し、戦闘協力を強制していく。その後も、日本軍の強制による集団自決が行われ、死に切れない子供を親が自ら手を下す、そんな地獄絵が展開されたという。

最終的に全戦没者200,656人のうち、沖縄県出身者122,282人、当時の人口でいうと3人に1人が亡くなる結果となった。

上原美智子氏

平良啓子氏

吉川嘉勝氏

瑞慶覧長方氏

沖縄戦体験者として、上原美智子氏、平良啓子氏、吉川嘉勝氏、瑞慶覧長方氏が登場。ほか、佐喜眞美術館館長・佐喜眞道夫氏、元沖縄国際大学教授・吉浜忍氏、元読谷村町議会議員・知花昌一氏、与那原町長・照屋勉氏、「陸軍中野学校」著者・川満彰氏、南風原文化センター学芸員・平良次子氏、与那原町議会議員・上江洲安昌氏らがそれぞれ証言者として出演している。

佐喜眞道夫氏

吉浜忍氏

知花昌一氏

照屋勉氏

川満彰氏

平良次子氏

上江洲安昌氏

太田監督は「沖縄住民の安全、命の危険性を顧みない戦闘。それどころか住民に犠牲を強いる軍。負け続きなのに大本営は事実を国民に伝えない。そこに現在のコロナ禍もダブる。政府は国民に自粛や犠牲を強いながら、後手後手の対策。原発事故も、コロナ感染対策も、そして沖縄戦も全く同じ構図。そんな沖縄戦を見つめることで、さまざまなことが見えてくる。沖縄の完成披露上映会は大盛況。『ぜひ、全国で上映してほしい』との多くの声が寄せられた。コロナ禍で上映中止も有り得るが、戦後75年の今、何とか多くの人に見てほしい」とコメント。

太田隆文監督(写真左から3人目)

ナレーションを担当した斉藤は「沖縄戦を体験された方の証言が、胸に迫ります。沖縄で、何があったのか…。そしてそれは、今も続いていると思えてなりません。これは、私たちの問題です。どうか、見てください」と胸の内を明かした。

同映画は、2019年12月9日と10日の2日間、沖縄で完成披露上映会を行い、1,000人を超える県民が来場した。完成披露上映会を経て、ついに全国公開される。

映画『ドキュメンタリー沖縄戦知られざる悲しみの記憶』
2020年7月25日(土)新宿K’s cinemaにて公開。ほか、大阪・第七藝術劇場、愛知・名古屋シネマテーク、京都シネマなどで全国順次公開

【クレジット】
ナレーション:宝田明 、斉藤とも子
出演:上江洲安昌、知花治雄、上原美智子、照屋勉、長浜ヨシ、川満彰、比嘉キヨ、佐喜眞道夫、真栄田悦子、座間味昌茂、松田敬子、島袋安子、山内フジ、瑞慶覧長方、平良啓子、吉浜忍、平良次子、吉川嘉勝、知花昌一ほか
声の出演:挧野幸知、嵯峨崇司、水津亜子

監督:太田隆文 撮影:三本木久城、吉田良介 音楽:サウンドキッズ 題字:大石千世
制作:青空映画舎 配給・宣伝:渋谷プロダクション 製作:浄土真宗本願寺派(西本願寺)
© 浄土真宗本願寺派(西本願寺) 青空映画舎