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【映画】琉球最高にして最大の神事・イザイホーの記録映画が2週間限りの上映決定!

2014年12月21日

静かに合掌

沖縄・南城市に属する離島・久高島(くだかじま)は、いにしえから、“琉球最高の聖地”とされてきた。その島で12年に1回、午年に行われていた最大の神事「イザイホー」を映した映画『イザイホウ –神の島・久高島の祭祀-』(1966年製作)が、12月27日(土)から東京・渋谷にある映画館・アップリンクで上映される。上映期間は2015年1月9日(金)まで。

久高島は「神の島」として知られ、年間30に及ぶ神事が島の暮らしに組み込まれている沖縄県の離島。それらの神事は今でも島人によって厳粛に受け継がれている。この島最大の神事が、12年に1回、午年に行われていたイザイホーだ。島の女たちは、ノロを中心に神女組織を構成してイザイホーを行うことで、島や島の男たち、そして島の暮らしを守ってきた。また、ドラマチックな構成を持ち、歌や踊りの原点ともいうべき内容を有し、学問上でも価値の高いものとされている。

しかし、地域の祭祀を取り仕切るノロや祭りを司る神女(ナンチュ)の後継者不足の問題から、この映画が撮影された1966年の後、1978年に1回行われたのを最後に開催されていない。イザイホーは、多くの祭りや神事が時代の波とともに形骸化し、観光資源に変身したケースが多い中で、厳粛な神事の心を失わず、消え去った。

映画『イザイホウ –神の島・久高島の祭祀-』は、1966年に行われたイザイホーに密着した記録的映画。30歳から41歳の、島で生まれ、島に生きる女が神になる4日間の本祭を中心に、1カ月あまりの時をかけて行われるイザイホーの一部始終を収めている。

花挿し遊び神の印

興味深いのは、久高島に上陸したスタッフがその後1カ月ほど、1カットも撮影しなかったということ。映画を製作した海燕社のサイトに当時の撮影日誌が公開されているが、その中に以下の記述がある。

「私たちは、出会う人みんなに話を聞きました。外で出会う人ばかりでなく、家々を訪ね歩いて話を聞きました。どこそこの家に祝い事があると聞けば、呼ばれもしないのに、50セントをつつんで押しかけてゆきました。島の祭(久高には年間30もの祭があった)には、すべて参加しました。島人と一緒にニガナあえのサシミを食べながら島人の話を聞きました。1ヶ月もするとほとんどの島人と顔なじみになっていました。親しく付き合う人も何人もできてきました」。こうすることで、「だんだん島人の死生観がわかるような気がしてきたのです」と綴られている。

“イザイホーを撮る”ということは、撮影をすることができないほどの厳かな神事ということはもちろん、島の人との信頼関係を築かなければならなかったであろうことが推測される。おそらく、“1カ月”でも少なかったはずだ。そんな中で、スタッフの努力と粘りと熱い想いが結集して、やっと完成した。

イザイホーを映したフィルムがほとんど存在せず、今では実施されなくなってしまった琉球最大の神事。その一部始終が収められている同作は、白黒の映像でわずか49分の作品だが、その何倍もの文化的価値を有する作品となっている。

映画『イザイホウ –神の島・久高島の祭祀-』
2014年12月27日(土)〜2015年1月9日(金) 東京・渋谷「アップリンク」1階FACTORYにて上映
料金:一般1,300円/学生・シニア1,100円/UPLINK会員1,000円
(1966年製作/ドキュメンタリー/モノクロ/スタンダード/モノラル/デジタル上映/49分)
監督:野村岳也(海燕社)

映画『イザイホウ –神の島・久高島の祭祀-』公式サイト

アップリンク公式サイト