ページのトップへ戻る

沖縄|島ガールトップページへ

那覇で海産物のフードツーリズムを!
広告

レッドプラネットホテル
予約は下記から

Top > 沖縄島ガールエンタ(エンタメ) > 【DVD】映画『ふじ学徒隊』のDVD発売で戦後70年の節目にあらためて命の尊さを問う

【DVD】映画『ふじ学徒隊』のDVD発売で戦後70年の節目にあらためて命の尊さを問う

2015年5月31日

3651_main

沖縄戦で負傷兵の看護に動員された私立積徳高等女学校の女子学徒らの戦争体験を記録した、2012年製作のドキュメンタリー映画『ふじ学徒隊』がDVD化され、6月20日(土)より発売されることが決定した。

また、ふじ学徒隊の生徒たちが通った積徳高等女学校の「案内板」も完成。DVDと案内板完成にあたり、5月28日、沖縄・那覇市の大典寺にて、野村岳也監督と、映画にも登場したふじ学徒隊の証言者たちが登壇し、記者会見が行われた。

IMG_1239

ふじ学徒隊は、那覇市松山の大典寺内に生まれた私塾からスタートした積徳高等女学校の生徒たちによる学徒隊。那覇市内で戦線に加わり、戦況の悪化とともに、東風平(こちんだ)、豊見城(とみぐすく)、糸満・伊敷にある糸洲の自然壕(ウッカーガマ)まで移動した。

映画『ふじ学徒隊』は、積徳高等女学校昭和20年卒記念誌「平和を祈って」を基に、現在80代になった元学徒たちの証言を軸に描かれ、悲惨な沖縄戦の現実を浮き彫りにする。「かならず、生き残れ。親元へ帰れ」「絶対に死んではならない」という隊長の最後の言葉を胸に生きることを選んだ彼女たちだったが、凄惨な戦争で生き延びたことに負い目を感じ、これまで当時のことを語ることはなかった。しかし、壮絶な体験を風化させてはいけない、「悲惨な戦争の最後を語り継いでくれ」という隊長の遺言をまもるため、48分のフィルムの中にこれまで語られなかった体験談が収められることになった。

ふじ同窓会会長の新垣道子さんは、同映画について、「悲惨な沖縄戦の体験を、どう伝えていけばいいのか大変悩みました。戦死するのが当たり前の時代だったんですけれども、うちの学校は『絶対死んではいけないよ、親元に帰りなさい。そして、悲惨な戦争のことを語りなさい』ということで、戦死者が少ない。戦争を美化していると非難もされましたが、事実は事実。語り続けなければということで悩んでいたところに、映画を撮りたいという連絡を受けて、私は“救われた”と思って感動しました」と振り返った。

IMG_1255

野村岳也監督は、「この部隊のほとんどが生き延びた(25人中22人)というのは隊長の裁量によって救い出されたというのが事実でありますけれども、そう簡単にできるような行為ではないと思います。野戦病院の中で命をめぐる葛藤が、隠れたドラマが実在していたわけです」と語った。

そして、「戦後のスタートから、なぜ救い出されたのか、その裏には多くの人の血が代償として払われていたことなどが時間をかけて分かってくるわけです。命の重さみたいなもの、命の大切さみたいなものを、『命どぅ宝』ということを、多くの方に見ていただきたいと思っております」とDVD化に吹き切った胸中を明かした。

今回、積徳高等女学校の案内板が完成。その経緯について新垣さんは、「ひめゆりや白梅は学徒隊としてよく知られているんですけれど、ふじ学徒隊というのはあまり知られていないんですね。戦死者が少ないものですから、よその学校に対して恥ずかしいという気持ちもありました。学校は戦争でなくなってしまって、家族からも『学校はどこにあったの』『どんな学校だったの』と聞かれるものですから、ぜひ案内板を作らないといけない、と。案内板では、学校の場所や歩みなどが見られるということで、こんなことがあったんだと知っていただける。大変助かっております」と感謝した。

IMG_1265

IMG_1282

『ふじ学徒隊』のDVDは、映画上映会でのアンケートでの要望を考慮し、字幕を大きくし、沖縄の地名や言葉などの補足字幕を追加したリニューアル版となっている。さらに、付録として「よくわかる沖縄戦年表」も付随し、理解がさらに深まる仕掛けを施した。県内学校や図書館へもDVDライブラリーとして案内する予定で、平和学習や人権学習に役立てることができる。

また、DVD発売を記念し、6月20日(土)~6月26日(金)の1週間にわたり、東京・アップリンク、大阪・シアターセブン、沖縄・桜坂劇場の3カ所の映画館で記念上映を実施。上映期間中の6月23日(火)は沖縄戦の組織的戦闘が集結した日から70年目となる慰霊の日、6月26日(金)はふじ学徒隊に解散命令が下りた日を迎える。戦後70年目を迎える本年、あらためて、戦争と平和、命について考えてみよう。

「ふじ学徒隊」
2015年6月20日(土) 2,500円(税込) 海燕社
※図書館、ライブラリー用は10,000円(税込)

映画『ふじ学徒隊』公式サイト