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【本】沖縄を舞台にした當眞嗣朗のスピリチュアル・エンタメ小説

2017年9月28日

沖縄出身の作家・當眞嗣朗氏は、このたび新作小説「あなたは死なない」(ボーダーインク)を発売した。

當眞氏はこれまで、「こころのボール」(文芸社)、「ぼくは頭が悪い」(ボーダーインク)などを著している沖縄出身の作家。

「あなたは死なない」は、沖縄を舞台に繰り広げられるスピリチュアル・エンタテインメント小説。第1章の「物語のはじまり」から始まり、「物語の終わり」まで全13章で構成されている。

物語は、少々センセーショナルなシチュエーションから始まる。墜落の過程にある飛行機の中で、誰もが我を忘れて取り乱す中、ある紳士が平然と席に座り、「この飛行機は絶対に墜落しないよ。(中略)みんなの愚かな『思い込み』を捨てるんだ」と語る。

次には、雪原の中をかける少女が出てきて、その次はとあるレストランと、舞台設定がめまぐるしく変わる。その設定に必死についていくと、少しずつ、この小説の言わんとしていることがぼんやりと浮かんでくる。指標は冒頭の紳士の言葉「『思い込み』を捨てる」ということ。

さらに、登場人物同士の会話の言葉には、沖縄における政治問題、食物連鎖における人間の立ち位置など、筆者の思いが込められる。

この小説を読んだ後、「“自分の目の前にある景色”以外のもの、例えばいつも通っている学校や塾は、自分がその場所にいない時は存在していないのでは?」なんて考えた少年時代の“妄想”を想起した。

“妄想”や“思い込み”はほどほどに。自分を苦しめているものは、得てしてそういうことかもしれない。そんなことを考えさせてくれる作品だ。

「あなたは死なない」
発売中 1,296円(税込) ボーダーインク