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沖縄のエンタテインメントの今を伝える「モモト」流応援歌

2020年9月27日

沖縄を1テーマで表現するビジュアルマガジン「モモト」の2020年夏号が発売中。今回は、コロナ禍でさまざま模索を続ける沖縄のエンタテインメントにスポットを当てた「コロナ世(ユー)のエンターテインメント」を特集している。

巻頭は、編集者が舞台人たちの思いを汲み取った「舞台っていいよね」と題した過去写真のプレーバックから。23枚の写真からは、演者だけでなく、舞台や公演を支えるさまざまな人たちの表情が収められ、これから始まる“モモト エンタテインメント”の期待を煽る。

そして、スペシャルインタビューには、組踊の立方として重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されている宮城能鳳(みやぎ・のうほう)氏が登場。宮城氏の真骨頂は、“写実を越えた藝術の域まで高められた表現行為”とまで言われる「女形」。宮城氏は「琉球古典芸能は女形であってもなよなよ演じるのではなく、芯が一本通っていないといけない。その動きは強靭な精神に裏打ちされたもの」と表現する。

そんな宮城氏のインタビューの結びに、「モモト」が今回の特集を組んだ意味が集約されていると感じた。「琉球芸能は琉球処分、沖縄戦と、これまで二度危機に遭遇したけれども、先師先達の強い精神力で守り抜かれてきました。現在のコロナにしても、芸能の舞台で培った強靭な精神力ではねのけていけるという思いでいっぱいです」のコメントと、その左に掲載された宮城氏のほほえむ写真とで、「沖縄の芸能は、大丈夫!」、そんな説得力がにじみ出ている。

ほか、フルート奏者の渡久地圭氏、テノール歌手の喜納響氏、ソプラノ歌手の黒島舞季子(くろしま・ますこ)氏の3人がクラシック界の現状と今後について言及。

ソーシャルディスタンスの客席写真が全国ニュースにも取り上げられて話題になった宜野座村(ぎのざそん)のがらまんホールが新たに始めた映像による挑戦、“せやろがいおじさん”こと榎森耕助が所属するオリジン・コーポレーションや、ライブハウス・アウトプット、ミニシアターの近況など、コロナ禍でも新たな模索を止めない沖縄のエンタテインメントをさまざまな側面からリポートしている。

この1冊を通して、エンタテインメントのジャンルは違えど、携わっている人たちに共通しているのは、歩みを止めない姿勢と、次世代の“エンタメ人”たちへの思いだった。沖縄のエンタメ人と「モモト」制作陣の思いが昇華した1冊に仕上がっている。

「モモト」(Vol.43)
発売中 1,000円(税別) 編集工房東洋企画