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沖縄のマンガの歴史を楽しく学べる“沖縄マンガ”の総力特集

2021年5月2日

沖縄を1テーマで表現するビジュアルマガジン「モモト」の2021年春号が発売中。今回は、地元新聞の「沖縄タイムス」で連載されている「おばぁタイムス」の大城さとし氏がオリジナルの表紙を描き、「沖縄のマンガ」を特集している。

巻頭は、沖縄マンガ界の重鎮ともいえる・新里堅進(しんざと・けんしん)氏。26歳の時に「沖縄決戦」を描いて以来、沖縄戦を中心に物語を紡いできた。当初はタクシー運転手をしながら二足の草鞋(わらじ)を履いていたが、「飢えて死んでもいい」と一念発起してマンガ家一本で生きていくことを決意したという。

沖縄戦を中心に描く作風に、時には批判を受けたという新里氏だが、「毒にも薬にもならないマンガなら、僕は描く必要ありません。これが僕のマンガを描くポジションなので」と信念を貫いた。

マンガを描いていると不思議な体験をすることがあるという。“見えない力に引っ張られていく感じ”がするという新里氏。「生きている限り描く」という力強い言葉を引き出した巻頭10ページの独占インタビューは圧巻だ。

巻頭第2弾は、全国的な名作「わたるがぴゅん!」(月刊少年ジャンプ)でデビューした、沖縄県が誇るマンガ家の一人・なかいま強(つよし)氏と、彼の元アシスタントで、現在は「走れ!川田くん~駅伝マン~」(コミックブル)という陸上マンガを連載している伊佐義勇(いさ・ぎゆう)氏の対談を紹介。

「全てのコマに意味や目的があってその位置にあるということ。意味が分かれば背景も描き方が変わるから、自分なりにその意味を考えて描け」というなかいま氏の当時の教えを伊佐氏がしっかりと汲み取っていたからこそ、伊佐氏の今があるという対談は、“師弟愛”が感じられるアツい対談となっている。

そして、那覇市の古書店「ちはや書房」の櫻井伸浩氏、浦添市の古書店「小雨堂」の新垣英樹氏、八重瀬町(やえせちょう)の新&古書店「くじらブックス&Zou Café」の渡慶次美帆氏、沖縄県立図書館の城間麗俊氏がそれぞれの“推しマンガ”を披露しているほか、ナレーター、朗読など“声”を生業にするだけでなく執筆活動もこなす諸見里杉子氏が、マンガ家・島袋全優氏や電子マンガ誌「コミックチャンプルー」の編集長・島袋直子氏に突撃インタビューを仕掛ける様子なども。

今回は、マンガというライトな題材ながらも、その切り口はしっかりと“モモト流”。「沖縄マンガ史概観」などもあり、沖縄のマンガの今昔をしっかりと楽しめる1冊に仕上がっている。

「モモト」(Vol.46)
発売中 1,100円(税込) 編集工房東洋企画